令和6年 予備試験 短答式 民法 第13問 解説
問題
事務管理に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.管理者が他人の事務の管理を始めた時にそれが本人の意思に反することが明らかであったときは、事務管理は、成立しない。
イ.管理者は、本人の意思を推知することができるときは、その意思に従って事務管理をしなければならない。
ウ.事務管理をするについて費用を要するときは、本人は、管理者の請求により、その前払をしなければならない。
エ.管理者が本人の身体に対する急迫の危害を免れさせるために事務管理をした場合において、管理者に故意又は過失があったときは、管理者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
オ.管理者は、本人に引き渡すべき金額を自己のために消費したときは、その消費した日以後の利息を支払わなければならない。
- ①ア イ
- ②ア オ
- ③イ ウ
- ④ウ エ正解
- ⑤エ オ
解説
要点
事務管理者には費用の前払請求権がなく(702条は有益費償還等を定めるのみで649条に相当する規定はない)、緊急事務管理(698条)における責任の基準は『悪意又は重過失』であって単なる過失では責任を負わない、という2点を条文の文言・準用関係のレベルで正確に押さえること。
結論
誤っている記述はウとエであり、正解は選択肢4である。ウは事務管理者に費用の前払請求権が認められていない点を、エは緊急事務管理における責任の基準が『悪意又は重過失』である点を、それぞれ取り違えている。
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出典:法務省「令和6年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
