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令和6年 予備試験 短答式 刑法 第3問 解説

問題

脅迫の罪に関する次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合、正しいものはどれか。
  1. ①甲は、Aに対し、「お前の家に火をつけてやる。」と告げたが、Aは畏怖しなかった。この場合、甲にはAに対する脅迫罪は成立しない。
  2. ②甲は、Aに対し、「お前の親友のBを殺すぞ。」と告げた。この場合、甲にはAに対する脅迫罪が成立する。
  3. ③傷害事件の被害者であった甲は、加害者であったAを告訴する意思はなかったが、単にAを畏怖させようと考え、Aに対し、「よくも俺に怪我をさせたな。告訴してやる。」と告げた。この場合、甲にはAに対する脅迫罪は成立しない。
  4. ④甲は、Aに対し、「あなたの家を見付けました。これから殺しに行きます。」旨記載した電子メールを送信したが、同メールは迷惑メールに振り分けられ、Aは同メールの存在に気付かなかった。この場合、甲にはAに対する脅迫罪は成立しない。正解
  5. ⑤甲は、Aに告訴を思いとどまらせようと考え、Aに対し、「警察に届け出たら無事でいられると思うなよ。告訴するなよ。」と告げたが、Aは、警察官に告訴をした。この場合、甲にはAに対する脅迫罪が成立し、Aに対する強要未遂罪は成立しない。

解説

要点
脅迫罪は相手方が現実に畏怖したことまでは不要だが、害悪の告知が相手方に現実に認識(了知)されることは必要であり、また告知の対象は本人又はその親族に限られる。

結論

選択肢4が正しい。脅迫罪(刑法222条)が成立するには、害悪の告知が相手方に伝わり、相手方がその内容を認識し得たことが必要である。メール自体は受信されていても、迷惑メールフォルダに振り分けられてAが全く気付かなかった以上、害悪の告知としての効果は生じておらず、脅迫罪は成立しない(脅迫罪に未遂処罰規定はないから不可罰となる)。

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出典:法務省「令和6年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。