令和5年 予備試験 短答式 民法 第1問 解説
問題
意思能力に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.意思能力とは、自己の行為の責任を弁識する能力をいう。
イ.契約の当事者がその意思表示をした時に意思能力を有しなかったときは、その契約の無効を善意無過失の第三者にも対抗することができる。
ウ.契約の当事者がその意思表示をした時に意思能力を有しなかった場合において、その契約に基づく債務の履行として給付を受けたときは、現に利益を受けている限度において、返還の義務を負う。
エ.契約の申込者が申込みの通知を発した後に意思能力を有しない常況にある者となった場合において、その相手方が承諾の通知を発するまでにその事実が生じたことを知ったときは、その申込みは、その効力を有しない。
オ.婚姻の当事者が婚姻届を作成した時に意思能力を有しないことは、婚姻の取消しの原因となる。
- ①ア イ
- ②ア オ正解
- ③イ ウ
- ④ウ エ
- ⑤エ オ
解説
要点
意思能力の定義は『自己の行為の結果を弁識する能力』であり、責任能力(712条・713条が前提とする概念)の定義と混同しない。婚姻意思の欠如は無効原因(742条1号)であり取消し原因ではない。この2点を押さえれば足りる。
結論
誤っている記述はアとオであり、選択肢2が正解である。アは意思能力の定義を誤って責任能力の定義と混同しており、オは意思能力を欠く婚姻の効果を取消しではなく無効とすべき点で誤っている。
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出典:法務省「令和5年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
