SaySayLaw無料で演習する

令和5年 予備試験 短答式 憲法 第6問ウ 解説

令5予備 第6問ウ憲法人身の自由の過去問

問題

人身の自由に関する次のアからウまでの各記述について、最高裁判所の判例の趣旨に照らして、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。 ウ.交通事故を起こした運転者は、警察官に対し、交通事故発生の日時、場所、死傷者の数などを報告する義務を負うが、道路における危険とこれによる被害の増大を防止し、交通の安全を図るという目的のためには、刑事責任を負うことにつながるような自己に不利益な供述をさせることもやむを得ないから、この報告義務を定めた法律は、憲法第38条第1項に違反しない。
  1. ①正しい
  2. ②誤っている正解

解説

要点
道路交通法上の交通事故報告義務が合憲とされたのは『不利益供述もやむを得ない』という比較衡量からではなく、報告義務の対象事項が刑事責任追及に直結する事項を含まない(事故の態様に関する事項に限られる)と解されるため、自己負罪拒否特権それ自体を侵害しないという理由づけによる。

結論

記述ウは誤り(選択肢2が正しい)。最高裁は交通事故報告義務規定を合憲としたが、その理由は『交通の安全のためには不利益供述の強制もやむを得ない』という利益衡量ではなく、報告義務の対象が刑事責任追及に直結しない事故の態様に関する事項に限定されるため、そもそも憲法38条1項の保障領域と抵触しないという限定解釈による。

この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
無料で始める

出典:法務省「令和5年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。