令和4年 予備試験 短答式 行政法 第15問エ 解説
問題
行政裁量に関する次のアからエまでの各記述について、最高裁判所の判例に照らし、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。
エ.宗教的信条と相容れないことから剣道実技に参加しなかったことにより体育科目の成績が認定されなかった学生に対する市立高等専門学校の校長の原級留置処分及び退学処分は、代替措置を採ることが実際上可能であった場合であっても、当該学生が、剣道実技が必修でない学校を選択することができ、かつ、当該学校の入学手続時に剣道実技が必修であることを知っていた場合は、その裁量権の範囲を超える違法なものとはならない。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
剣道実技拒否事件(最判平成8年3月8日)は、代替措置を採ることが実際上不可能とはいえないのに、その採否を何ら検討することなく原級留置・退学処分を行ったことを裁量権の逸脱・濫用と判断した。学校選択の可能性や入学時の認識の有無は結論を左右しない。
結論
本記述は誤りである。判例は、代替措置を採ることが実際上不可能とはいえないのに、その採否を何ら検討することなく原級留置・退学処分を行った点を捉えて裁量権の範囲を超える違法なものと判断しており、学生が剣道実技必修でない学校を選択できたことや入学手続時にその必修性を知っていたことによって適法となるとはしていない。
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出典:法務省「令和4年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
