令和4年 予備試験 短答式 刑事訴訟法 第26問 解説
問題
自白の補強証拠に関する次のアからオまでの各記述のうち、誤っているものは幾つあるか。後記1から6までのうちから選びなさい。ただし、判例がある場合には、それに照らして考えるものとする。
ア.補強証拠は、自白に係る犯罪組成事実の全部にわたって、もれなく、これを裏付けするようなものでなければならないわけではなく、自白に係る事実の真実性を保障し得るものであれば足りる。
イ.無免許運転の罪においては、運転行為のみならず、運転免許を受けていなかったという事実についても、被告人の自白のほかに、補強証拠が必要である。
ウ.自白以外の補強証拠によって、既に犯罪の客観的事実が認められ得る場合においては、犯意や知情といった犯罪の主観面について、自白が唯一の証拠であっても差し支えない。
エ.自白以外の補強証拠によって、犯罪が架空のものではなく、現実に行われたものであることが証明される場合においても、被告人の自白した犯罪が被告人によって行われたという、犯罪と被告人との結び付きについては、補強証拠が必要である。
オ.補強証拠の証明力については、自白と補強証拠とが相まって犯罪構成要件たる事実を総体的に認定することができればそれで足り、補強証拠だけでその事実を立証できる程度の証明力までは必要ない。
- ①0個
- ②1個正解
- ③2個
- ④3個
- ⑤4個
- ⑥5個
解説
要点
補強法則は犯罪の客観的事実(罪体)および犯罪と被告人との結び付きに及ぶが、犯意等の主観面や、無免許運転罪における「免許を受けていなかった」という消極的事実については、判例上、補強証拠は不要とされる。
結論
誤っているのはイの1個であり、選択肢2が正しい。無免許運転罪における「運転免許を受けていなかった」という事実は、判例上、自白のみで認定でき補強証拠は不要とされているため、イの記述が誤りとなる。
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出典:法務省「令和4年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
