令和3年 予備試験 短答式 民法 第8問 解説
問題
AのBに対する1000万円の貸金債権(以下「甲債権」という。)につき,Cが保証した。この事例に関する次のアからオまでの各記述のうち,正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.CのAに対する債務が連帯保証債務になるのは,AC間で連帯保証契約が締結されるのに加えて,BC間で連帯の特約がされた場合である。
イ.Cが甲債権につき消滅時効を援用した場合でも,Bが消滅時効を援用しない限り,AはBに対して1000万円の支払を請求することができる。
ウ.Cの保証債務が連帯保証債務であり,AがCに対してその履行を求めて訴えを提起した場合には,Bとの関係でも,時効の完成が猶予される。
エ.CがAを単独相続した場合には,Cの保証債務は消滅する。
オ.Cの保証債務が連帯保証債務であり,Dも甲債権について連帯保証をしていた場合には,CとDが負う連帯保証債務の額は各500万円となる。
- ①ア イ
- ②ア ウ
- ③イ エ正解
- ④ウ オ
- ⑤エ オ
解説
要点
連帯保証は主債務者との合意不要でAC間の特約のみで成立し、連帯保証人に生じた事由は現行民法458条・441条準用により原則相対効(旧法は請求につき絶対効だった点に注意)。連帯保証人には分別の利益がなく、保証人が債権者を相続すると債権者の地位と保証債務者の地位が同一人に帰属し混同(520条)で保証債務が消滅する。
結論
正しいのはイとエであり、選択肢3が正解である。イは消滅時効の援用の相対効から導かれ、エは保証人が債権者を相続した場合の混同(民法520条)による保証債務消滅から導かれる。
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出典:法務省「令和3年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
