令和3年 予備試験 短答式 民法 第14問 解説
問題
被相続人Aの配偶者Bは,Aの死亡時に,Aの財産に属していた甲建物に居住していた。この場合における甲建物についてのBの配偶者居住権に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.ABの子であるCが,Aの死亡時に甲建物をAと共有していた場合は,Bは,配偶者居住権を取得しない。
イ.配偶者居住権を取得したBは,その配偶者居住権を譲渡することができる。
ウ.配偶者居住権を取得したBは,甲建物の使用及び収益に必要な修繕をすることができる。
エ.相続によりAから甲建物の所有権を取得したDは,配偶者居住権を取得したBに対し,配偶者居住権の設定の登記を備えさせる義務を負う。
オ.遺贈によりBが配偶者居住権を取得した後,遺産分割によりB及び相続人Eが甲建物の共有持分をそれぞれ有するに至った場合は,その配偶者居住権は消滅する。
- ①ア ウ
- ②ア エ
- ③イ ウ
- ④イ オ正解
- ⑤エ オ
解説
要点
配偶者居住権は譲渡できず(1032条2項)、配偶者が居住建物の共有持分を取得しても他の者が共有持分を有する限り消滅しない(1028条2項)。併せて成立要件(1028条1項ただし書)、登記を備えさせる義務(1031条1項)、修繕権(1033条1項)を条文どおり押さえる。
結論
誤っている記述はイとオであり、選択肢4が正解である。イは配偶者居住権の譲渡が禁止されている点(1032条2項)、オは配偶者が共有持分を取得しても他の者が共有持分を有する限り配偶者居住権は消滅しない点(1028条2項)で、いずれも条文の内容と矛盾している。
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出典:法務省「令和3年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
