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平成30年 予備試験 短答式 憲法 第3問ア 解説

平30予備 第3問ア憲法表現の自由の過去問

問題

次の見解は,インターネット上の名誉毀損罪の成否と表現の自由について論じたものである。この見解に関する次のアからエまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。「インターネットの利用者は,自己の見解を外部に向かって発信することができるから,インターネットを利用している被害者は,自己に向けられた加害者のインターネット上の表現行為に対し,言論による反論が可能である。したがって,インターネットの利用者が名誉毀損の表現行為をした場合には,新聞などのマス・メディアを通じた表現の場合よりも,名誉毀損罪の成立する範囲を限定すべきである。」 ア.この見解に対しては,インターネット上の全ての情報を知ることは不可能であり,自己の名誉を毀損する表現が存在することを知らない被害者に対して反論を要求すること自体,そもそも不可能である,という批判があり得る。
  1. ①正しい正解
  2. ②誤っている

解説

要点
見解に対する批判の当否を判断する問題では、見解が前提としている事実(ここでは『反論が可能である』という前提)が現実に成り立つかを検討する。反論可能性は、被害者が自己に向けられた表現の存在を認識できることが前提となるので、その認識が不可能な場合があるという指摘は的確な批判になる。

結論

選択肢1が正しい。見解は『インターネット利用者は反論可能だから名誉毀損罪の成立範囲を限定すべき』とするが、その前提には『被害者が自己に向けられた名誉毀損表現の存在を認識できる』ことが必要である。ア記述は、この認識可能性の前提自体が崩れる場合があることを指摘しており、見解への批判として論理的に成立する。

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出典:法務省「平成30年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。