SaySayLaw無料で演習する

平成30年 予備試験 短答式 憲法 第8問ウ 解説

平30予備 第8問ウ憲法参政権・国務請求権の過去問

問題

選挙に関する次のアからウまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。 ウ.判例は,公職選挙法による選挙運動用の文書図画の頒布・掲示の規制について,表現の自由に対する最小限の制約とはいえないが,憲法第47条の趣旨に照らせば,国会の定めた選挙運動のルールは合理的と考えられないような特段の事情のない限り尊重されなければならず,当該規制は立法裁量の範囲を逸脱しているとまではいえないので合憲であるとしている。
  1. ①正しい
  2. ②誤っている正解

解説

要点
文書図画の頒布・掲示規制について、判例(最大判昭44.4.23)は『公共の福祉のため必要かつ合理的な制限』として合憲とする。本肢の「最小限の制約とはいえないが、憲法47条の趣旨により国会の定めた選挙運動のルールは特段の事情のない限り尊重される」という論理は、戸別訪問事件における伊藤正己裁判官の補足意見(選挙運動のルール論)であり、判例(多数意見)の立場ではない。

結論

選択肢2(誤り)が正しい。判例は、選挙運動用文書図画の頒布・掲示規制について、表現の自由の制約であることを前提としつつ、選挙の公正確保のために公共の福祉のため必要かつ合理的な制限であるとして合憲性を導いている。本肢のように「表現の自由に対する最小限の制約とはいえない」としたうえで、憲法47条の趣旨から国会の定めた選挙運動のルールの尊重を説く論理は、判例(多数意見)ではなく伊藤正己裁判官の補足意見(戸別訪問事件・最判昭56.6.15)にみられる考え方である。

この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
無料で始める

出典:法務省「平成30年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。