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平成28年 予備試験 短答式 刑法 第8問 解説

問題

わいせつの罪に関する次の1から5までの各記述を判例の立場に従って検討した場合,誤っているものはどれか。
  1. ①甲は,人通りの多い駅構内において,自己の性器を露出させたが,実際には,それに気付いた人はいなかった。この場合,甲には公然わいせつ罪は成立しない。正解
  2. ②甲は,日本国外で販売する目的で,日本国内において,わいせつな映像が録画されたDVDを所持した。この場合,甲にはわいせつ物有償頒布目的所持罪は成立しない。
  3. ③甲は,友人乙からの土産に対するお礼として,わいせつな映像が録画されたDVD1枚を乙にプレゼントした。この場合,甲にはわいせつ物頒布罪は成立しない。
  4. ④甲は,不特定多数の通行人を勧誘して5名の客を集めた上,自宅であるマンションの一室において,外部との出入りを完全に遮断した状態で,わいせつな映像が録画されたDVDを再生し,その5名の客に有料で見せた。この場合,甲にはわいせつ物公然陳列罪が成立する。
  5. ⑤甲は,海水浴場において,不特定多数の者の面前で,乙女の衣服を全てはぎ取るなどして強いてわいせつな行為をした。この場合,甲には,強制わいせつ罪が成立するのみならず,公然わいせつ罪も成立する。

解説

要点
公然わいせつ罪(174条)は抽象的危険犯であり、不特定又は多数人が現実に認識したことは不要で、認識しうる状態に置いただけで既遂に達する。

結論

選択肢1が誤り。公然わいせつ罪(刑法174条)は抽象的危険犯であり、「公然」とは不特定又は多数の者が認識しうる状態を意味するにすぎず、現実に誰かがそのわいせつな行為を認識したことは要件ではない。したがって、駅構内という不特定多数人が認識しうる場所で性器を露出させた以上、たまたま誰も気付かなかったとしても公然わいせつ罪は成立する。

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出典:法務省「平成28年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。