令和8年 司法試験 短答式 民法 第30問 解説
問題
事務管理に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.管理者は、事務管理をするにつき自己に過失なく損害を受けたときは、本人に過失がなくても、本人に対し、その賠償を請求することができる。
イ.管理者は、本人の請求があるときは、いつでも事務管理の状況を報告しなければならない。
ウ.管理者が本人の意思に反して事務管理をしたときは、本人のために有益な費用を支出したとしても、本人に対し、その償還を請求することができない。
エ.共有者の一人が共有者各自の負担に帰すべき費用の全部を支払った場合、他の共有者のための事務管理が成立する。
オ.管理者は、自己の財産に対するのと同一の注意をもって事務管理をしなければならない。
- ①ア イ
- ②ア ウ
- ③イ エ正解
- ④ウ オ
- ⑤エ オ
解説
要点
事務管理には委任の規定(645条〜647条)が701条により準用される一方、費用償還・損害賠償には702条の特則があり、本人の意思に反する場合は現存利益の限度で償還請求ができるにとどまる点を正確に押さえる。
結論
正しいのはイとエであり、選択肢3が正解である。イは701条が準用する645条の報告義務そのものであり、エは共有物の管理費用の立替えについて判例が事務管理の成立を認めていることによる。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「令和8年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
