令和7年 司法試験 短答式 憲法 第5問イ 解説
問題
表現の自由に関する次のアからウまでの各記述について、最高裁判所の判例の趣旨に照らして、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。
イ.表現物に対する税関検査は、表現の事前規制たる側面を有するものの、検査対象となる表現物は、一般に、国外においては既に発表済みで、輸入が禁止されるだけで、発表の機会が全面的に奪われてしまうものでもなく、また、税関は特に思想内容等を対象として規制することを独自の使命とするものではないから、憲法第21条第2項前段にいう「検閲」には当たらない。
- ①正しい正解
- ②誤っている
解説
要点
税関検査事件判決は「検閲」を、行政権が主体となり、思想内容等の表現物を対象として、その発表禁止を目的に、網羅的一般的に発表前に内容を審査し不適当と認めるものの発表を禁止することと定義し、税関検査はこれに当たらないとした。理由付け(国外で既に発表済み・発表の機会を全面的に奪うものでない・税関は思想内容等の規制を独自の使命とするものでない)を条件反射的に思い出せるようにしておく。
結論
選択肢1が正しい。最高裁判所は税関検査事件判決において、税関検査は表現物の輸入を禁止するにとどまり発表の機会を全面的に奪うものではなく、税関も思想内容等を規制することを独自の使命とする機関ではないことなどから、憲法21条2項前段の「検閲」には当たらないと判示している。
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出典:法務省「令和7年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
