令和6年 司法試験 短答式 憲法 第3問ウ 解説
問題
法の下の平等に関する次のアからウまでの各記述について、最高裁判所の判例の趣旨に照らして、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。
ウ.多数の者が多様な仕事をしている普通地方公共団体の管理職選考において、その職務の性質にかかわらず、日本国籍を有しないことを理由に受験を認めないとする措置は、その合理的根拠を見いだすことができないから、憲法第14条に由来し、国籍を理由として差別することを禁じた労働基準法第3条の規定に反する違法な措置というべきである。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
東京都管理職選考事件(最大判平成17年1月26日)は、昇任すれば公権力行使等地方公務員の職に就任することが想定される一体的な管理職任用制度の下で、日本国籍を受験資格とすることは国民主権の原理に照らし合理的な理由に基づく区別であり、憲法14条1項・労働基準法3条に違反しないとした。
結論
記述ウは誤りであり、選択肢2が正しい。最高裁は東京都管理職選考事件において、日本国籍を要件とする管理職選考は合理的な理由に基づく区別であって違法ではないとしており、記述にある「合理的根拠を見いだすことができない」「違法な措置というべき」という評価は判例の立場と逆である(なお、原審の東京高裁は記述ウに近い判断をしていたが、最高裁はこれを破棄した)。
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出典:法務省「令和6年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
