令和5年 司法試験 短答式 憲法 第8問イ 解説
問題
労働基本権に関する次のアからウまでの各記述について、最高裁判所の判例の趣旨に照らして、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。
イ.労働組合は、憲法第28条が団結権を保障する効果として、組合員に対する統制権を有するから、労働組合が、地方議会議員の選挙に当たり、統一候補を決定して組合を挙げて選挙運動を推進している場合に、組合の方針に反して立候補しようとする組合員に対し、立候補の取りやめを要求し、これに従わないことを統制違反として処分することは許される。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
労働組合の統制権は組合員個人の立候補の自由(参政権)を制約してまで及ぶものではなく、統一候補の決定に反して立候補した組合員に対して立候補を取りやめるよう要求し、これに従わないことを理由に処分することは統制権の限界を超えて違法となる(三井美唄労組事件)。
結論
選択肢2が正しい。労働組合は組合員の立候補の自由という参政権の中核部分を侵害してまで統制権を行使することはできず、立候補の取りやめを要求し従わないことを理由に処分することは、統制権の限界を逸脱し違法となるから、本記述は誤りである。
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出典:法務省「令和5年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
