令和4年 司法試験 短答式 民法 第4問 解説
問題
取消しに関する次のアからオまでの各記述のうち、正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。
ア.取り消すことができる法律行為に基づく債務を保証した者は、その法律行為を取り消すことができない。
イ.被保佐人Aがした法律行為を法定代理人が追認したときは、Aは、以後、その法律行為を取り消すことができない。
ウ.Aが第三者Bの詐欺によってCに不動産を売る旨の意思表示をしたときは、その取消しは、B及びCの双方に対する意思表示によってする。
エ.被保佐人Aがした金銭の借入れが取り消された場合、Aは、それまでに借入金を賭博で費消していたときでも、借入金全額を貸主に返還する義務を負う。
オ.取消権は、取り消すことができる行為をした時から5年間行使しないときは、時効によって消滅する。
- ①ア イ正解
- ②ア エ
- ③イ オ
- ④ウ エ
- ⑤ウ オ
解説
要点
取消権者・追認権者は民法120条に列挙された者(制限行為能力者本人・その代理人・承継人・同意をすることができる者)に限られ、保証人など単なる利害関係人は含まれない。取消しの意思表示は法律行為の相手方に対してすれば足り、詐欺を行った第三者に対して行う必要はない。制限行為能力者の原状回復義務は現存利益(121条の2第3項)に限定される点、取消権の期間制限は「追認できる時から5年、行為の時から20年」(126条)である点も要暗記。
結論
正しいのはアとイであり、選択肢1が正解である。取消権者・追認権者は民法120条に列挙された者に限られ、保証人はこれに含まれないためアは正しく、被保佐人の法定代理人(代理権付与の審判を受けた保佐人)は120条の「代理人」として追認権を有するためイも正しい。
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出典:法務省「令和4年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
