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令和4年 司法試験 短答式 民法 第10問 解説

問題

A、B及びCが甲土地を各3分の1の割合で共有している場合に関する次のアからオまでの各記述のうち、判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは、後記1から5までのうちどれか。 ア.甲土地がDによって不法に占有されている場合には、Aは、Dに対し、甲土地の不法占有によりA、B及びCが被った損害の全部の賠償を請求することができる。 イ.AがB及びCの同意を得ずに農地である甲土地の宅地造成工事を完了した場合には、原状回復ができるときであっても、Bは、甲土地の原状回復を請求することができない。 ウ.AがBに対する甲土地の管理費用の支払義務を履行しないまま1年が経過したときは、Bは、相当の償金を支払ってAの持分を取得することができる。 エ.甲土地について現物分割の方法により共有物の分割をした場合には、Aは、その分割によってA所有とされた部分につき、単独所有権を原始取得する。 オ.AがBに対して甲土地の管理費用の支払請求権を有するときは、現物分割の方法により甲土地につき共有物の分割をするに際し、Bに帰属すべき部分をもって、その弁済に充てることができる。
  1. ①ア イ
  2. ②ア オ
  3. ③イ エ
  4. ④ウ エ
  5. ⑤ウ オ正解

解説

要点
共有者の一人は不法占有者に対して持分割合に応じた損害賠償しか請求できず、共有物分割は持分の交換的移転(承継取得)である。他方、管理費用の不履行による持分取得(253条2項)、分割に際する共有に関する債権の充当(259条1項)はいずれも条文に明文がある。

結論

正しい組み合わせは選択肢5(ウ・オ)である。ウは民法253条2項の管理費用負担義務の不履行に基づく持分取得の規定どおりであり、オは民法259条1項(分割に際し債務者に帰属すべき部分をもって共有に関する債権の弁済に充てることができる)の規定どおりである。

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出典:法務省「令和4年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。