令和3年 司法試験 短答式 刑法 第9問オ 解説
問題
次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
オ.甲は,面識のない他人のVと口論に及び,その首を絞めて窒息死させ,Vの死体をその場に放置して逃走した。この場合,甲には葬祭義務はなく,死体遺棄罪は成立しない。
- ①正しい正解
- ②誤っている
解説
要点
死体遺棄罪の「遺棄」は、場所的移動を伴う積極的な移置行為、または葬祭義務ある者が不作為でこれを怠る場合に限られる。単に死体をその場に放置して立ち去るだけでは、葬祭義務のない者には遺棄罪は成立しない。
結論
甲とVは面識のない他人同士であり、甲にはVを埋葬すべき葬祭義務が生じない。そのため甲が死体をその場に放置して逃走した行為は、不作為による死体遺棄罪の実行行為とはならず、死体遺棄罪は成立しない。したがって記述は正しく、選択肢1が正解である。
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出典:法務省「令和3年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
