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令和2年 司法試験 短答式 民法 第20問 解説

問題

安全配慮義務に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。 ア.安全配慮義務違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償を請求する訴訟においては,原告は,安全配慮義務の内容を特定し,義務違反に該当する事実を主張立証する責任を負う。 イ.雇用契約上の安全配慮義務違反により死亡した者の遺族が債務不履行に基づく損害賠償を請求する場合には,遺族固有の慰謝料を請求することはできない。 ウ.元請企業は,下請企業に雇用されている労働者に対しても,特別な社会的接触の関係に入ったものとして,信義則上,安全配慮義務違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償債務を負うことがある。 エ.安全配慮義務違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償債務は,損害発生の時から履行遅滞に陥る。 オ.国の公務員である運転者Aが公務遂行中に道路交通法上の通常の注意義務に違反して自動車事故を起こし,同乗していた国の公務員Bが負傷した場合,国は,Bに対し,安全配慮義務違反を理由とする債務不履行に基づく損害賠償債務を負う。
  1. ①ア イ
  2. ②ア エ
  3. ③イ ウ
  4. ④ウ オ
  5. ⑤エ オ正解

解説

要点
安全配慮義務違反による損害賠償債務は期限の定めのない債務として請求を受けた時から履行遅滞に陥り(損害発生時ではない)、また公務員間の事故では通常の注意義務違反と安全配慮義務違反は区別され、前者は安全配慮義務違反とはならない。

結論

誤っているのはエとオであり,選択肢5が正しい。安全配慮義務違反の損害賠償債務は損害発生時ではなく請求を受けた時から履行遅滞に陥り,また公務員間の自動車事故のような通常の注意義務違反は安全配慮義務違反とは区別されるため,国は当然には安全配慮義務違反の責任を負わない。

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出典:法務省「令和2年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。