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令和2年 司法試験 短答式 刑法 第8問ア 解説

問題

公務執行妨害罪に関する次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。 ア.甲は,市役所の生活保護係職員乙による生活保護に関する説明に不満を抱き,同人に罵声を浴びせながら抗議するとともに,丸めたパンフレットを同人の顔面付近に2,3回突き付け,そのうち1回はパンフレットの先端が同人の顎に触れ,さらに,約2回にわたり,乙が座っている椅子を両手で持って椅子の前脚を床から持ち上げては落とすことによりその身体を揺さぶった。甲の行為は,公務執行妨害罪にいう「暴行」に当たらないので,甲に公務執行妨害罪は成立しない。
  1. ①正しい
  2. ②誤っている正解

解説

要点
公務執行妨害罪の「暴行」は公務員の身体に対する直接の有形力行使に限られず、職務執行を妨害するに足りる性質の有形力の行使であれば足りる(広義の暴行)。物を介して間接的に公務員の身体・感覚に影響を与える行為(椅子を持ち上げて揺さぶる等)も「暴行」に当たり得る。

結論

甲の行為は公務執行妨害罪にいう「暴行」に当たり、公務執行妨害罪が成立するので、本記述は誤りであり選択肢2が正しい。

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出典:法務省「令和2年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。