令和元年 司法試験 短答式 憲法 第1問ウ 解説
問題
国又は地方公共団体との特殊な法律関係における人権に関する次のアからウまでの各記述について,bの見解がaの見解の根拠となっている場合には1を,そうでない場合には2を選びなさい。
ウ.a.刑事施設被収容者の収容関係について,人が国又は地方公共団体の通常の統治権に服することで成立する一般権力関係におけるのとは異なる人権制限を行う必要性は,現在もなお肯定できる。b.刑事施設被収容者といえども人権の享有主体であることに変わりはなく,取り分け未決勾留中の者については,無罪推定原則が及んでいる。
- ①bの見解がaの見解の根拠となっている
- ②そうでない正解
解説
要点
『人権制限の必要性を認める理由』と『人権享有主体性・無罪推定原則を認める記述』は別次元の命題であり、後者は前者を基礎づける根拠にはならず、むしろ前者の限界・歯止めを示す視点である。
結論
選択肢2が正しい。aは刑事施設被収容者に対して一般とは異なる人権制限を行う必要性を肯定する見解であるのに対し、bは被収容者も人権享有主体であり無罪推定原則が及ぶと述べるものであって、bはむしろ人権保障の側に立つ命題であり、aの人権制限を根拠づける理由にはならない。
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出典:法務省「令和元年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
