令和元年 司法試験 短答式 刑法 第17問イ 解説
問題
過失犯に関する次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
イ.公務員が法令により付与された権限を行使するか否かについて,当該公務員に裁量が認められている場合,その権限の不行使を注意義務違反とする過失犯が成立することはない。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
公務員に権限行使の裁量が認められていても、具体的状況下で権限行使が義務づけられる場合には、その不行使を注意義務違反として過失犯が成立し得る(薬害エイズ厚生省ルート事件)。裁量=過失不成立という単純な図式は誤り。
結論
選択肢2が正しい。判例は、公務員に法令上の裁量が認められている場合でも、具体的状況の下で権限を行使すべき義務が発生していれば、権限の不行使を注意義務違反として過失犯の成立を認めている。したがって「裁量がある場合には過失犯が成立することはない」とする記述イは誤り。
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出典:法務省「令和元年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
