平成30年 司法試験 短答式 民法 第19問 解説
問題
弁済に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし正しいものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.委託を受けない保証人は,主たる債務者の意思に反して弁済することができない。
イ.弁済を受領する権限を有しない者に対する弁済は,債権者がこれによって利益を受けたとしても,債権者に対し効力を有しない。
ウ.第三者は,当事者が合意により禁止したときは,弁済をすることができない。
エ.弁済の時期について不確定期限があるときは,債務者は,その期限の到来した後に履行の請求を受けた時又はその期限の到来したことを知った時のいずれか早い時から遅滞の責任を負う。
オ.預金通帳を盗んだ者が預金通帳を使用して現金自動入出機から預金の払戻しを受ける行為については,弁済の効力が生じることはない。
- ①ア ウ
- ②ア オ
- ③イ エ
- ④イ オ
- ⑤ウ エ正解
解説
要点
第三者弁済の可否は、弁済につき正当な利益を有するか否か・当事者の禁止の意思表示の有無(474条)で判断し、受領権限のない者への弁済は利益を受けた限度で有効(479条)、機械払(ATM)による払戻しにも478条の適用があるという判例知識を押さえる。
結論
正しい組み合わせはウとエであり,選択肢5が正解である。ウは当事者が第三者弁済を禁止する意思表示をしたときは第三者弁済ができないとする民法474条4項に合致し,エは不確定期限付債務の履行遅滞の起算点を定めた民法412条2項の条文どおりである。
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出典:法務省「平成30年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
