平成30年 司法試験 短答式 憲法 第4問ア 解説
問題
信教の自由に関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ア.輸血以外に救命手段がない場合には輸血を拒否するという意思決定を尊重すべきとはいえないので,患者が,輸血を受けることは自己の宗教上の信念に反するとして,輸血を伴う医療行為を拒否するとの明確な意思を有していたとしても,このような意思決定をする権利は,人格権としての保護に値しない。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
エホバの証人輸血拒否事件(最判平成12年2月29日)は、輸血を伴う医療行為を拒否するとの意思決定は人格権の一内容として法的保護の対象になるとした。宗教上の信念に基づく治療拒否の自己決定権は尊重されるべき人格権である。
結論
選択肢2「誤っている」が正しい。最高裁判例は、患者が宗教上の信念から輸血を伴う医療行為を拒否するという明確な意思決定をしている場合、これは人格権の一内容として法的保護の対象となるとしており、本記述はこれと正反対の内容だからである。
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出典:法務省「平成30年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
