平成30年 司法試験 短答式 刑法 第5問ア 解説
問題
違法性に関する次のアからオまでの各記述を判例の立場に従って検討し,正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ア.殺人被告事件の弁護人が,同被告事件の真犯人は被告人の兄であると考え,第一審の有罪判決後に行った記者会見で「同被告事件の真犯人は被告人の兄である。」旨発表した場合,弁護活動の一環として行ったものであるから,正当な業務行為として違法性が阻却され,名誉毀損罪は成立し得ない。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
弁護活動の一環であるというだけでは当然に正当業務行為(刑法35条)とはならず、行為の目的の正当性、手段・方法の必要性と相当性、さらに摘示事実の公共性・公益目的・真実性(刑法230条の2)等を個別に検討して違法性阻却の有無を判断する必要がある。
結論
選択肢2が正しく、記述アは誤りである。弁護活動の一環として行ったという事情だけでは、当然に正当業務行為(刑法35条)として違法性が阻却されるわけではなく、行為の目的の正当性や手段・方法の相当性等を個別に検討して判断されるからである。
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出典:法務省「平成30年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
