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平成29年 司法試験 短答式 民法 第13問 解説

平29司法 第13問民法その他の担保物権の過去問

問題

先取特権の順位に関する次のアからオまでの各記述のうち,誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。 ア.共益の費用の先取特権は,全ての特別の先取特権に優先する。 イ.農地の天然果実については,農業労務の先取特権が不動産賃貸の先取特権に優先する。 ウ.工事を始める前にその費用の予算額を登記した不動産工事の先取特権は,その登記に先立って設定登記がされている抵当権に優先する。 エ.同一の不動産について不動産保存の先取特権と不動産工事の先取特権が競合する場合,その優先権の順位は同一となる。 オ.同一の目的物について同一順位の先取特権者が数人あるときは,各先取特権者は,その債権額の割合に応じて弁済を受ける。
  1. ①ア ウ
  2. ②ア エ正解
  3. ③イ エ
  4. ④イ オ
  5. ⑤ウ オ

解説

要点
共益費用の先取特権は『その利益を受けたすべての債権者』に対してのみ優先するのであって、無関係な特別の先取特権にまで及ぶわけではない。不動産保存・工事の先取特権は同一順位ではなく保存が工事に優先する(331条1項が引く325条各号の序列)。

結論

誤っているのはアとエであり、選択肢2が正解である。アは共益費用の先取特権の優先効の範囲を過大に述べている点で誤り、エは不動産保存の先取特権と不動産工事の先取特権が同順位であるとする点で誤りである。

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出典:法務省「平成29年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。