平成29年 司法試験 短答式 憲法 第4問ウ 解説
問題
思想・良心の自由に関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ウ.公立高等学校の卒業式における国歌斉唱の際に起立斉唱する行為は,学校の儀礼的行事における慣例上の儀礼的な所作としての性質を有するものであり,同校の校長が教諭に当該行為を命じても,当該教諭の思想・良心の自由を何ら制約するものではない。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
国歌斉唱時の起立斉唱命令は、慣例上の儀礼的所作の要素を持つ一方で、特定の歴史観・世界観と不可分に結び付く行為への敬意表明の要素も併せ持つため、思想・良心の自由の「間接的な制約」となる。それでも職務命令自体は目的・態様等の総合較量により合理的なものとして合憲となり得る、という二段階の判断枠組みを押さえること。
結論
選択肢2が正しい。起立斉唱行為は単なる儀礼的所作にとどまらず、特定の思想・信条と結び付きうる要素を含むため、最高裁は職務命令が教諭の思想・良心の自由を「間接的に制約する」ものであると明言しており、記述ウのように「何ら制約するものではない」とする点が誤りである。
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出典:法務省「平成29年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
