平成28年 司法試験 短答式 憲法 第5問ア 解説
問題
信教の自由に関する次のアからウまでの各記述について,判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ア.神社において死者の合祀を行うことが遺族である配偶者の心の静謐を害する場合,その遺族は,静謐な宗教的環境の下で信仰生活を送るべき利益である宗教的人格権を侵害されたと主張して,損害賠償を請求できる。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
自衛官合祀事件判決は、宗教上の人格権ないし静謐な宗教的環境の下で信仰生活を送るべき利益なるものは、これを直ちに法的利益として認めることができない性質のものであり、他者の宗教的行為により信仰生活の静謐が害され不快の感情を持ったというだけでは、損害賠償や差止めの根拠とはならないとした。
結論
選択肢2が正しい(本記述は誤り)。最高裁は、静謐な宗教的環境の下で信仰生活を送るべき利益なるものを直ちに法的利益として認めることはできないとし、他者の宗教的行為によって心の静謐が害されたというだけでは損害賠償請求の根拠にはならないとした。
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出典:法務省「平成28年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
