平成28年 司法試験 短答式 憲法 第17問ウ 解説
問題
違憲審査に関する次のアからウまでの各記述について,判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
ウ.日本国民である父と外国人である母との間に生まれた嫡出でない子につき,父母の婚姻及びその認知等所定の要件を備えた場合に届出により日本国籍が取得できる旨定めた国籍法(平成20年法律第88号による改正前のもの。以下同じ。)第3条第1項は,憲法第14条第1項に違反するが,血統主義を補完するために出生後の国籍取得の制度を設けた国籍法の趣旨に照らし,同法第3条第1項を全部無効とする解釈は採り得ない。
- ①正しい正解
- ②誤っている
解説
要点
国籍法違憲判決(最大判平成20年6月4日)は、国籍法3条1項を憲法14条1項違反としつつも全部無効とはせず、合理性を欠く「父母の婚姻」要件部分を除いて合理的に解釈し、届出による国籍取得を認めた(講学上の部分違憲)。
結論
記述ウは判例の趣旨に合致しており、正しいので選択肢1が正解である。最高裁は国籍法3条1項を憲法14条1項に違反すると判断したが、同項全体を無効とするのではなく、違憲部分を除いた解釈によって国籍取得を認める道を選んだ。
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出典:法務省「平成28年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
