平成27年 司法試験 短答式 憲法 第4問イ 解説
問題
報道の自由に関する次のアからウまでの各記述について,最高裁判所の判例の趣旨に照らして,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
イ.報道機関の取材源は,一般に,それがみだりに開示されると将来にわたる自由で円滑な取材活動が妨げられることになるため,民事訴訟法上,取材源の秘密については職業の秘密に当たるので,当該事案における利害の個別的な比較衡量を行うまでもなく証言拒絶が認められる。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
取材源の秘密は民訴法197条1項3号の「職業の秘密」に当たるが、職業の秘密に当たれば直ちに証言拒絶が認められるのではなく、保護に値する秘密か否かを当該事案における比較衡量(秘密開示による不利益と、証言拒絶により犠牲となる真実発見・裁判の公正との比較)によって判断する。
結論
選択肢2が正しい。最高裁は、報道関係者の取材源の秘密が民事訴訟法上の「職業の秘密」に当たるとしつつ、職業の秘密に当たることから直ちに証言拒絶が認められるわけではなく、保護に値する秘密か否かは当該事案における具体的な利害の比較衡量によって決せられるとしており、比較衡量を要しないとする本記述は誤りである。
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出典:法務省「平成27年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
