平成25年 司法試験 短答式 行政法 第21問エ 解説
問題
行政活動と民事法の関係に関する次のアからエまでの各記述について,それぞれ正しい場合には1を,誤っている場合には2を選びなさい。
エ.公共用財産である水路が,長年の間事実上公の目的に供用されることなく放置され,公共用財産としての形態,機能を全く喪失した事例において,Iが当該水路の土地(以下「本件土地」という。)を20年以上にわたり水田として利用し,平穏かつ公然と占有を続けてきた場合には,最高裁判所の判例によれば,本件土地について取得時効が成立するが,公用廃止決定がなされていないことから,Iが取得できるのは公用制限を伴う本件土地所有権である。
- ①正しい
- ②誤っている正解
解説
要点
公共用財産が長年事実上公の目的に供用されず形態・機能を全く喪失し、他人の平穏公然の占有により実際上公の目的が害されることもなくなった場合には、黙示の公用廃止が認められ取得時効が成立する。取得されるのは公用制限を伴わない通常の所有権である。
結論
選択肢2が正しい。判例は、長年放置され公共用財産としての形態・機能を全く喪失した水路について、黙示の公用廃止があったものとして取得時効の成立を認めるが、その結果Iが取得するのは公用制限を伴わない通常の所有権であり、設問の「公用制限を伴う所有権を取得する」という記述は誤りである。
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出典:法務省「平成25年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
