平成22年 司法試験 短答式 憲法 第7問イ 解説
問題
職業の自由を規制する目的に関する次のアからウまでの各記述について,それぞれ「あなたのため」というパターナリズムに基づく規制である場合には1を,それ以外の理由に基づく規制である場合には2を選びなさい。
イ.過度の飲酒は,自らの健康を害し,生命を失うこともあり得るが,飲酒量を自己でコントロールすることは難しい。それゆえ,飲酒者の過度の飲酒を防止するため,酒類を提供する飲食店における客一人当たりの酒類販売量を制限する。
- ①「あなたのため」というパターナリズムに基づく規制である正解
- ②それ以外の理由に基づく規制である
解説
要点
パターナリズムとは、本人の自己加害(自らの健康・生命・財産の侵害)から本人を保護するために自由を制約する発想であり、第三者の生命・身体・財産の保護(消極目的)や社会経済政策上の弱者保護・産業調整(積極目的)とは区別される。職業の自由の規制では、営業者を名宛人としつつ最終的に保護されるのが客本人であれば、なおパターナリズム的規制と評価される。規制によって最終的に守られる利益が「本人」か「他者・社会」かに着目して判断する。
結論
本記述は、過度の飲酒によって飲酒者自身が健康を害し生命を失うおそれがあることを理由に、飲酒者本人を保護するために酒類販売量を制限するものであり、典型的なパターナリズムに基づく規制である。したがって選択肢1が正しい。
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出典:法務省「平成22年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
