平成30年 予備試験 短答式 民法 第10問 解説
問題
民法上の金銭消費貸借に関する次のアからオまでの各記述のうち,判例の趣旨に照らし誤っているものを組み合わせたものは,後記1から5までのうちどれか。
ア.金銭消費貸借の予約は,書面によらなければならない。
イ.貸主が借主の指示する第三者に金銭を交付した場合であっても,金銭消費貸借は効力を生ずる。
ウ.金銭消費貸借において,反対の意思の表示がない限り,貸主は法定利率による利息を請求することができる。
エ.金銭消費貸借において貸主が利息を請求することができる場合,借主は,特約のない限り,元本を受け取った日を含めて利息を支払わなければならない。
オ.金銭消費貸借において,返還場所に関する合意をしなかった場合には,借主は貸主の現在の住所に弁済金を持参して返還をしなければならない。
- ①ア ウ正解
- ②ア エ
- ③イ ウ
- ④イ オ
- ⑤エ オ
解説
要点
消費貸借は要物契約(旧587条)だが、旧589条は予約を無方式で認めており書面は不要、借主の指図による第三者への交付でも要物性を満たす。利息は特約がなければ請求できず(現行589条1項)、利息を請求できる場合は元本受領日以後の利息となる(同条2項)。商事消費貸借(商513条1項)との混同に注意。
結論
誤っているのはアとウであり、選択肢1が正解である。アは消費貸借の予約を書面によらなければならないとする点で誤り、ウは民法上の消費貸借が特約のない限り無利息であることに反する点で誤りである。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「平成30年予備試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
