令和5年 司法試験 短答式 憲法 第11問イ 解説
問題
主権に関する次のアからウまでの各記述について、bの見解がaの見解の根拠となっている場合には1を、そうでない場合には2を選びなさい。
イ.a.統治権のうち行政に関する部分は、憲法上国と地方とに配分され、内閣が行使する行政権と、地方公共団体が行政を執行する権能から構成される。b.近代主権国家では、統治権という意味での主権は不可分一体であり、地方公共団体の権能もかかる国家の統治権から伝来するものであって、国家の法律による承認ないし委任に依拠し、またその限度で認められる。
- ①bの見解がaの見解の根拠となっている
- ②そうでない正解
解説
要点
地方自治の本質論には、統治権が国と地方に分有・配分されるとする考え方と、統治権は国に不可分一体に帰属し地方の権能は国からの伝来・委任にすぎないとする伝来説(承認説)とが対立する。両者は互いに排斥し合う関係にあり、後者が前者の根拠になることはない。
結論
aの見解は統治権が国と地方に配分されるという前提に立つのに対し、bの見解は統治権は不可分一体であり地方の権能は国家からの伝来(承認・委任)にすぎないとする、いわば対立する考え方である。bはaを否定する方向の主張であって、aの根拠にはならないから、正解は選択肢2である。
この分野を、あなたの弱点に合わせて演習
無料で始める間違えた問題は忘れかけた頃に出し直し。論文の AI 採点も(Pro)。
出典:法務省「令和5年司法試験」(問題文は表示のため改行等を整えています)。解説は AI を用いて作成し、条文との照合と再検証を経ていますが、誤りを含む可能性があります。
